【暗号資産(仮想通貨)】Liskとは?
2016年に約14,000BTCの資金調達をして誕生した通貨で、Max Kordek 氏がCEOを務めています。
開発拠点はドイツ・ベルリンにあります。
分散型アプリケーション(DApps)
Liskは分散型アプリケーションのプラットフォームです。これをDAppsと呼びます。
このプラットフォームの特徴は、「分散型」と言うように特定の誰かが決定権を握っておらず、参加者がお互いのサーバーを相互にアクセスし運用することです。
この点はEthereumと共通しています。
「分散型」の逆は「集中型」で、中央に管理者がいる状態となり、中央集権型とも呼ばれています。
株式会社は基本的にこれに該当し、例えばFacebookで言うと、Facebook,Inc.が管理・運用しており、CEOにザッカーバーグ氏がいます。
Facebookの情報・方針判断などは全てマーク・ザッカーバーグ氏に集約されます。
Rippleもサーバーの管理はRipple社が行っており、「集中型」と呼ばれています。
分散型であるDAppsを採用することで、以下のようなメリットが得られています。
・管理者の利益(都合)に振り回されない
・取引に透明性がある
・柔軟にアップデートすることができ、ハッキングにも強い
Ethereumとの違い
同じ分散型を採用しているEthereumとの大きな違いは、サイドチェーンを採用していることです。
メインのブロックチェーンとは別に、複数のブロックチェーンを作ることが出来ます。
これによりスケーラビリティ(性能・処理能力)が向上し、機能追加や修正も容易になります。
これによりEthereumより30%以上早い処理能力が実現できています。
対Ethereumという点では、最近カルダノ、ポルカドットがEthereum killerとして価値が急騰しました。
Liskも今後注目を集める通貨に成長していく可能性があります。
低い開発障壁
開発言語にはJavascriptを使用しています。
JavascriptはC/C++と並び、世界的に最もユーザー数の多い言語です。
例えばethereumの場合はSolidityという専用の言語を習得する必要があります。
エンジニアがすぐに開発出来る言語を使用している点は、普及に向けた大きなアドバンテージです。
幅広い活用分野
スマートコントラクトの機能を実装しています。
これはプログラムをもとに、自動的に契約を実行できる技術のことです。
これにより一般的に仮想通貨に期待されている取引記録の機能だけでなく、契約情報の記録も可能になります。
Liskを活用すると不動産売買など高額取引でも仲介人無しで、安全・公平な取引が可能になります。
中間業者の手数料を省くことが出来、購入価格の低減にも繋がります。
このように用途が幅広い点も普及に向けた大きな強みと言えます。
開発の進捗
メインネットの実装に向けて開発中の段階です。
現在はその一歩手前、Lisk SDK 5.0.0の外部監査が完了した状態です。
メインネットが実装されると、一般の人々がLiskのサイドチェーン開発キットSDKを使用してアプリを開発することが出来るようになります。
メインネットの実装は2021年中を予定しており、2016年から始まった開発も大詰めの段階です。
公式サイトから日々の進捗を確認することもでき、非常に透明性の高い通貨と言えます。
ステーキング
ステーキングとはLiskを保有しているだけで枚数が増える仕組みです。
ブロックチェーンはユーザが取引の承認を行うことで、維持・継続しています。
ビットコインはこのことをマイニングと呼んでいますが、Liskではフォージングと言います。
Liskはこのフォージング出来るが101人と決めており、この101人はLisk保有者の投票(VOTE)で選抜されます。
上位101人を維持するために、選ばれた人はそのお礼として投票してくれた人にLiskを支払います。
これが保有しているだけで枚数が増える理由です。
一般的に仮想通貨は売買の差額で利益を得るキャピタルゲインとしての側面が強いですよね。
一方で今後の成長を考えると長期で保有したい、そんなニーズに応える仕組みです。
利子や配当などのインカムゲインに相当すると言えます
ステーキングはLiskWalletやコインチェックなどから得られます。
コインチェックの場合は手続不要なので便利ですが、手数料を引かれるため利率が大きく変わります。
まんぷく管理者の実績を調べたところ、、
- Lisk Walletに預けた場合・・1.7%
- コインチェックに預けた場合・・0.2%
と非常に大きな差がついていることが分かりました。
Lisk Walletからステーキングに参加する方法はこちらをご覧ください!
今後の将来性
メインネット実装
2021年中に実装完了予定です。
2016年から始まった開発が完了し、人々がLiskを使ったアプリケーション開発を行うことが出来るようになります。
これまではLiskのブランディングよりも開発に専念して進めてきましたが、2021年に入ってからはCEO Max Kordek 氏のツイートが増加しています。
自信の表れか強気なコメントも増えてきており、注目ですね!
過去最高額に対するポテンシャル
2021年2月には130円⇒450円に高騰し話題になりました。
但し、2018年の最高値4,000円に対してはまだまだの水準です。
当時から開発が順調に進んでいることを考えると、今後が十分期待できる通貨と言えます。
ドイツ銀行との提携の噂
今一番注目しているのはこのニュースです。
https://coinpost.jp/?p=220417
ドイツ銀行が仮想通貨事業を開始するため、専用部門を立ち上げました。
注目するべきは
「税務処理、ファンド管理、レンディング、ステーキング、ヴォーティングなどのサービスを含めている」
という記述です。
ここまで読んで頂いた方は気付いたかもしれませんが、Liskの特徴に合致した内容になっています。
サービスは2021年ローンチ目標ということで、ドイツで繋がるLiskの採用に期待です!
購入の方法
現在Liskを取り扱ってるのは、国内ではCoincheck、biFlyerとOK Coinです。