こんにちは。
FXの取引手法には、裁量トレードとシステムトレードの大きく2つの手法があります。
裁量トレード
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析をもとに売買の判断を自分自身で行う手法で、FXで一般的に行われている取引手法です。
システムトレード
ある売買ロジックをもとにシステムが自動的に売買を行う取引手法です。
売買ロジックはトレーダーが自分で選択しますが、売買そのものはシステムが自動的に行うので裁量トレードのように売買のたびに人が判断する必要がありません。
FXの取引に時間をかけられない人やFX初心者の人でも簡単に導入して、取引を行うことが可能なことがシステムトレードのメリットとなります。
システムトレードの1つに、MT4(MetaTrader4)上で使用するEA(Expert Advisor)というものがあります。
本記事ではこのMT4とEAについて解説していきます。
EA/MT4とは?
MT4とは、ロシアのメタクオーツ(MetaQuotes Software)社が開発している高機能な取引プラットフォームです。
基本的には無料で提供されており、様々な金融商品の取引に対応しています。
主にFXの取引ツールとして世界中の多くのトレーダーに使用されています。
MT4が多くの支持を得ている理由は、元々備わっている豊富なチャートやインディケータなどに加え、世界中の開発者が作成したインディケータやEAを利用することができるためです。
一方、EA(Expert Advisor)とは、MT4で起動させることができる自動売買プログラムのことです。
取引条件や新規注文・決済注文などがプログラムされています。
EAのメリット
自動で取引してくれる
最大のメリットと言えるでしょう。
EAは一度環境を準備し設定を行えば、あとは自動で取引をしてくれます。
24時間システムが自動的に取引を行うので、会社員や主婦の方など普段忙しくて時間がない人でも取引を行うことができます。
感情に影響されない
裁量トレードの場合、どうしても感情の影響を受けます。
損切りすべきと分かっていてもなかなか損切りできなかったり、もう少し利益が出そうなのに早めに利確をしてしまったり、裁量トレードをされた方は経験あるのではないでしょうか?
EAの場合、あらかじめ決められた売買ロジックに従って淡々と取引をしてくれるので、感情の影響を受けることがありません。
様々な売買ロジックが利用できる
EAは世界中の開発者によって日々開発されており、ネット検索すれば有料・無料含め様々なEAがヒットします。
その中から自分に合った売買ロジックのEAを利用することができます。
初心者でも上級者と同じような利益が出せる
証拠金や設定等が同じであれば、EAは誰でも同じように取引を行ってくれます。
初心者が不慣れな裁量トレードを行うよりも、高確率で上級者と同じような利益を狙うことができます。
独自の売買ロジックで取引ができる
EAはMQL4と呼ばれるプログラミング言語で作成されており、少しハードルが高いですがこの言語を勉強すれば、自分でも独自のインディケーターやEAを開発することができます。
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EAのデメリット
突発的な事象に対応ができない
EAは事前に決められた売買ロジックに則った取引しかできません。
そのため、予期せぬ出来事が起きた場合に、その相場に応じた対応ができず、思わぬ損失を被る可能性があります。
自動売買であってもこまめに運用状況を確認したり、経済指標の発表時はEAを停止させたりといった対応が必要になります。
使用できるFX業者・口座が限られる
MT4は基本的に無料で使用することができますが、実際に取引するためにはMT4に対応したFX業者の口座を開設する必要があります。
また、一部の無料EAなどでは使用するFX業者を指定される場合があります。
FX業者によって手数料やスプレッドが異なりますので、場合によっては不利な条件でEAを稼働せざる得ないことがあります。
MT4対応のおすすめの国内FX業者については下記記事をご覧ください。
パソコンを常時起動させる必要がある
EAを使った取引を行う場合、EA(MT4)を常時動かすための環境が必要になります。
その方法としては、主に下記の2つです。
①自前のパソコンを常時起動しておく。
②VPSと呼ばれるインターネット上の仮想デスクトップを利用する。
すでに自前のパソコンがあれば、①の方法でもよいですが、電気代がかかったり故障などのリスクがあります。
月額の手数料がかかりますますが、安定的にEAを稼働するにはVPSを利用するほうがよいでしょう。
VPSについては、下記のABLENETのVPSがおすすめです。
MT4を動かす程度であれば、1.5GBプランで十分です。
EAを利用する際の注意点
EAのメリット・デメリットを説明してきましたが、それを理解した上で実際にEAを使いたいとなっても、まだまだ注意点があります。
すべてが自動ではない
EAは取引を自動で行ってくれますが、すべてが自動ではなく、EA利用者が決めなければならないことがあります。
EAのパラメータ設定
EAには開発者が用意した複数のパラメータがあります。
EAの仕様をしっかり確認し、自分に合った設定にする必要があります。
わからないことがあれれば、EA開発者に問い合わせすることも必要になるでしょう。
取引ロットの決定
取引ロットはEAのパラメータの1つになっている場合もあり、基本的にはEA利用者が決める必要があります。
安全に運用するために小ロットで取引を行うのか、リスクをとって大きなロットで取引するかはEA利用者の自由です。
始めは少額で取引を開始して、利益が出ているので欲が出てロットを大きくしてしまい、結局破綻するというのはよくあるパターンです。
ですので取引ロットの管理はとても重要です。
EAの稼働・停止の判断
実際にEAを稼働するタイミング・停止するタイミングはEA利用者が決める必要があります。
重要な経済指標が発表される前はリスク回避のためEAを止めるのか、そのまま放置するのかはEA利用者にゆだねられています。
すべての相場で勝てるEAはありません。
EAの特性に応じに稼働・停止を判断する必要があります。
バックテスト通りにいくとは限らない
EAの成績を表すものにバックテストレポートがあります。
バックテストレポートはEAを選定する際もとても重要なものです。
しかし、バックテストは過去のデータで検証した結果にしか過ぎず、同じような利益が今後も得られる保証はありません。
自動売買をしていると必ず来る調子の悪い時期を一時的なものと考えるのか、EAの入れ替えをするのかの判断が必要になります。
良いEAを見つけるのは難しい
EAは本当に多くのものがあります。
その中からしっかり利益の出るEAや自分に合ったEAを探すのはとても困難です。
先ほども述べましたが、EAを選定するにはまずはバックテストレポートをしっかり分析する必要があります。
バックテストレポートの見方については下記にまとめましたのでご確認ください。
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それでは。