ETFとは?株式・投資信託との違いは?

投資信託・ETF
投資信託・ETF

本記事ではETFについて解説していきます。

ETFとは


ETFとは「Exchange Traded Fund」の略で、日本語では「上場投資信託」と呼ばれています。


1990年にカナダのトロント証券取引所に上場した「TIPS35」が世界初のETFと言われています。

その後、ETF市場は拡大し、2020年末には世界のETF純資産残高は5兆ドルを超えています。


ETFは投資信託の一種ですが、一般的な投資信託と大きく異なる点は、証券取引所に上場されているということです。


投資信託については下記の記事もどうぞ。

ETFの特徴


ETFは一般的な非上場の投資信託と同様に、「手軽に分散投資できる」「コストが低い」といったメリットに加え、上場していることから株式投資と同じような特徴も併せもっています。

一般的な投資信託との差分点を中心に、ETFの特徴について解説します。

いつでも売買できる


一般の投資信託は、1日1回その日の終値で基準価額が算出され、その基準価額で1日1回の設定・解約しかできません。


一方、ETFは上場株式と同様に、取引所の取引時間中であればリアルタイムで売買することできます。

取引方法として「指値注文」や「成行注文」を行うことができるのもETFの特徴の1つです。

信用取引ができる


ETFは信用取引を行うことができます。

信用取引は証券会社から現金や株券を借りてそれを元手に株式を売買する取引です。

信用取引には「お金を借りて株式を買付する」信用買いと「株券を借りて株式を売却する」信用売りの2種類があります。


ETFの売建は市場を通じてタイムリーに取引できるため、下落相場であっても利益獲得を狙うことが可能となります。

需給による市場価格のずれ


ETFには、「市場価格」と「基準価額」の2つの価格があります。


市場価格は、実際に取引所で売買する際の価格のことで、その時の需給によりリアルタイムで変化します。

そして、取引終了時に終値としてその日の価格が確定します。


一方、基準価額ETFに組み入れられている資産総額から必要経費を差し引いた純資産総額を発行済口数で割って求められる値段です。

終値をもとに1日に1回算出されます。


市場価格はリアルタイムで変化するため、投資信託の価値である基準価額とは乖離することがあります。

ETFの需要が増えると、市場価格は基準価額に対して高くなり、逆にETFの需要が少ないとき、市場価格は基準価額に対して安くなります。

株式・投資信託との違いまとめ


ETF・株式投資・投資信託の違いをまとめました。

 ETF投資信託株式
上場・非上場上場非上場上場
取引機会取引所の
取引時間中
1日1回取引所の
取引時間中
取得価格市場価格基準価額市場価額
取得場所証券会社証券会社・銀行等証券会社
注文方法指値/成行注文
信用取引
ブラインド方式指値/成行注文
信用取引
コスト購入時売買手数料販売手数料売買手数料
保有期間運用管理費用(信託報酬)なし
売却時売買手数料信託財産留保額
換金手数料
売買手数料

ETFランキング


ETFにはもさまざまな銘柄がありますのでどれを選ぶか悩ましいです。

そこで参考にするのがランキングですが、ここでは純資産額大きい海外ETFのランキングを紹介します。

 ティッカー銘柄信託報酬 純資産
1SPYSPDR S&P500 ETF0.09%40兆円
2IVViシェアーズ・コア S&P 500 ETF0.03%30.6兆円
3VTIバンガード・トータル・
ストックマーケット ETF
0.03%26.3兆円
4VOOバンガード・S&P 500 ETF0.03%24.3兆円
5QQQパワーシェアーズ QQQ0.20%17.1兆円
61306NEXT FUNDS TOPIX
連動型上場投資信託 
0.09%15.7兆円
7VEAバンガード・FTSE
先進国市場(除く北米)ETF
0.05%11兆円
8AGGiシェアーズ・コア
米国総合債券市場 ETF
0.05%9.6兆円
9VTVバンガード・米国バリューETF0.04%8.9兆円
10IEMGiシェアーズ・コア MSCI
エマージング・マーケット ETF
0.14%8.8兆円
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