【MT4】無料EAと海外FX業者には注意!!|デメリットを解説

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こんにちは。

ネットやSNSでは様々なEAが無料で配布されていますが、その多くが海外FX業者の口座開設を条件にしています。

・なぜ無料なのか。

・なぜ海外FX業者口座なのか。


本記事では、その仕組みを解説したうえで、私なりの見解を述べていきたいと思います。

それではよろしくお願いします。

無料EAを配布する理由


EAは世界中の開発者が日々開発を続けています。

程度の差はあれど、それなりの時間と手間がかかります。

なので普通に考えれば、開発したEAを無料で配布することはしたくはありません。


しかし、ネットで「無料EA」と検索すると、EAを無料配布しているサイトが数多くヒットします。

例えば、下記のようなサイトです。


また、SNS(例えばTwitterなで)でも「無料EA」と検索すれば、多くのユーザーがヒットします。


ではなぜ無料で配布しているのでしょうか。

主な理由は下記です。

無料配布しても販売者に利益が入る仕組みがある


販売者に利益が入る仕組みとしては下記があります。

・CPA(Cost Per Action):顧客獲得に対しての報酬

・IB(Introducing Broker):顧客の取引量に対しての報酬

・性能を落とした無料EAから、有料EAへの誘導


つまり、EAを無料配布サイトやユーザーは、これらの報酬が入るからこそ無料でEAを提供できるという訳です。

特にIB報酬は、EAの利用者が増えれば増えるほど報酬が大きくなるので、販売者にとっては魅力的です。


ではなぜ海外FX業者なのかと言えば、単にIB報酬の仕組みを用意している国内のFX業者がないからです。

そもそも、下記記事で説明した通りMT4に対応した国内FX業者は少ないです。

利用者の損益に対する心理的負担が小さい


そもそもEAは投資商品であり、利用者の損益に対し販売者が責任を負う必要はありません。

しかし、一部の利用者は損失が出た場合に、販売者に対しクレームを入れることがあります。

クレームがなかったとしても、有料で販売すると心理的な負担が出てきます。

そのため、無料で配布し、「自己責任でお願いします」というスタンスをとることで、心理的な負担を下げることができます。

利用者と販売者がWin-Winの関係


EAが無料であることは当然、利用者にとってメリットです。

そしてEAで利益が出れば出るほど、利用者も販売者も利益を得ることができ、Win-Winの関係になります。



以上の理由から、ネットやSNSにはたくさんの無料EAが配布されています。

しかし、海外FX業者を利用すること、また無料EAであることにはたくさんのデメリットもあります。

それを理解したうえで利用しないと結局は損失を出して終了ということになってしまいます。

それでは、デメリットについて解説していきます。

海外FX業者/無料EAのデメリット

無料EAの信頼性


販売者と利用者はwin-winの関係と言いながらも、販売者が損することはありません。

利用者が損失を出そうが、EAが稼働している限りに販売者は利益を得ることができます。

しかもEAの中身は販売者もしくは開発者にしか分かりません。

完全に販売者有利の状態です。


そのような状態のなかで配布されるEAがどこまで信用できる(利益がでる)EAなのか?ということはとても懐疑的です。

また、下記の記事で解説していますが、そもそもEAで勝つこと自体が難しいです。


しっかりと優良なEAを選定したうえで、さらに下記で解説するデメリットを考えていく必要があります。

海外FX業者の手数料


FXを行う上では様々な手数料がかかりますが、どの手数料においても基本的に海外FX業者の方が国内のものより高いです。

手数料が高いということは、直接的に利用者の利益が圧迫されるということなので、国内FX業者を使うよりも不利になります。


では、どのような手数料があるか見ていきましょう。

スプレッド


スプレッドは売値(Bid)と買値(Ask)の価格差のことで、FXにおける実質的な取引コストです。

スプレッドが小さければ利益を出やすいですし、高ければ高いほど利益を出すのが難しくなります。


海外FX業者のスプレッドは、国内FX業者に比べると広い傾向にあります。

特にEAでは長期トレードよりも短期トレードかつ取引回数の多いロジックを採用していることが多いため、スプレッドの影響を大きく受けます。

海外FX業者の大きなデメリットといえるでしょう。

取引手数料


国内FX業者では基本的に取引手数料は無料です。

しかし、海外FX業者では取引手数料がかかる場合があります。


取引手数料はトレードを行うたびにかかる手数料のため、EAを使用する場合、重要視すべきポイントになります。

先ほども説明した通り、海外FX業者は国内FX業者よりもスワップが高いのにも関わらず、さらに取引手数料を取られるとなるとEAで勝つことがより困難になってきます。


ちなみに、同じ海外FX業者でも口座タイプ(STP口座かECN口座)によっても取引手数料の有無がかわるので、事前に確認しておくべき内容です。

入出金手数料


海外FX業者は世界中の顧客要望に対応できるよう、多くの入出金方法を用意しています。

近年では、オンラインフォレットや仮想通貨による入出金ができるようになり、コストや手間は以前と比べ格段に下がってきています。


しかし、FX業者によって対応している方法や手数料は様々です。

特に、海外FX業者からの銀行送金は海外送金となるため、手数料が数千円かかってしまう場合もあります。

こまめに出金していると手数料が余計にかかってしまい、せっかく利益がでても手元に戻る金額が目減りしてしまいます。

海外FX業者の安全性


海外FX業者だからといって詐欺というわけではないですが、詐欺が多いのも事実です。

実際に取引を開始する前に、利用予定のFX業者の詳細は必ずチェックしておきましょう。

金融庁からの警告


日本の金融庁は基本的に海外FX業者を公認していません。

金融庁が公認していないからといって違法というわけではありませんが、心理的に少し不安になるということは海外FX業者のデメリットといえるでしょう。

また、海外FX業者の中には金融庁から警告を受けている会社があります。

利用予定の海外FX業者が警告を受けていないか確認してみましょう。

出金拒否の可能性


海外FX業者でよく問題視されるのが出金拒否です。

出金拒否される理由として、顧客が出金ルールを満たしていないという場合もありますが、そもそものルールの分かりにくさも問題なのではないかと思います。


また、ルールを満たしているにもかかわらず、不要な理由で出金拒否を行うケースもあります。

そのような会社は一部ですが、現実に出金拒否する海外FX業者が存在するということは大きなデメリットといえるでしょう。

信託保全がない可能性


信託保全とは、「顧客の資産や取引による利益」と「FX会社の資産」とを区分し、外部の金融機関に委託し保全する仕組みのことです。

外部に委託することにより、万が一FX業者が破綻しても顧客の資産は全額、もしくは一部返還されます。


投資家保護の観点から、国内FX業者には信託保全が義務付けられていますが、海外FX業者の中には信託保全をしていないケースがあります。

FX業者が破綻することはレアケースかもしれませんが、実際に破綻した会社は存在します。

海外FX業者を使用する場合は、事前に確認しておくべき内容です。

税金の問題


FXで得た利益は、日本国内で確定申告を行い、所得税や住民税を納める必要があります。

しかし、国内FX業者を利用した場合と海外FX業者を利用した場合では、税金の計算方法や税率が異なるため注意が必要です。

海外FX業者の場合


海外FX業者を利用して得た利益は、雑所得として区分され、総合課税と呼ばれる方式で課税されます。

これは、給与所得や不動産所得などの所得と合算したあとに税金を計算するのが大きな特徴です。

例えば、給与所得が500万円のサラリーマンが海外FX業者を使って100万円の利益を得た場合は、次のような計算になります。

  • 給与所得500万円 + FXの利益100万円 = 合計所得600万円
  • 600万円 – 所得控除42万7,500円 = 課税所得557万2500円
  • 557万2500円 × 20% = 所得税111万4,500円


以下に総合課税に適用される所得税率を紹介します。

また、所得税に加え、住民税10%、復興特別所得税2.1%を支払うことが必要になります。

国内FX業者の場合


国内FX業者を利用して得た利益は、申告分離課税に区分されるため、FXの利益のみで税金を計算します。

税率は20.315%(所得税+住民税)の固定税率です。



総合課税申告分離課税を比較すると、他の所得とFXの利益を合算した総所得が少ない場合は、総合課税の方が税負担は少なくなります。

しかし、一般的なサラリーマンの方であれば、年収330万円は超えてくるかと思いますので、海外FX業者を利用した方が不利になってきます。

まとめ


以上、無料配布する仕組みと、海外FX業者/無料EAのデメリットについて解説してきました。

無料であることは魅力的ですが、多くのデメリットがあることも認識しうまく利用していく必要があります。

無料ということに飛びつかず、下記のような有料サイトも一度見てみてはいかがでしょうか。

それでは。

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