S&P500とは
S&P500はNYダウと並ぶ米国の代表的な株価指数です。
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社により算出され、ニューヨーク証券取引所・NYSE American・NASDAQに上場している代表的な500銘柄で構成されています。
この500銘柄で米国上場企業の全時価総額の80%を占めており、米国全体の株価の動きを把握するのに適しています。
株価指数(インデックス)とは
株価指数は、株式の相場の状況を示すために、個々の株価を一定の計算方法で総合し、数値化したものである。(出展:Wikipedia)
S&P500では、1941年から1943年における時価総額合計の平均を10として計算しています。
最近、S&P500が初の4,000ポイントとなり話題になりましたが、1941年ごろと比べ時価総額合計が400倍になったということです。
代表的な日本の株価指数としては、日経225やTOPIXなどがあります。
S&P500の構成銘柄
S&P500の構成銘柄は適宜入れ替えされますが、選定には厳格な規定があります。
例えば、
・米国企業であること。
・時価総額が61億ドル以上であること。
・直近の4四半期が連続黒字であること。
などとなっており、これらをクリアした優良企業で構成されています。
構成銘柄のうち、時価総額トップ10の企業です。
順位 | 銘柄名 | ティッカー | 市場 |
---|---|---|---|
1 | アップル | AAPL | NASDAQ |
2 | マイクロソフト | MSFT | NASDAQ |
3 | アマゾン・ドット・コム | AMZN | NASDAQ |
4 | アルファベット | GOOGL | NASDAQ |
5 | フェイスブック | FB | NASDAQ |
6 | テスラ | TSLA | NASDAQ |
7 | バークシャー・ハサウェイ | BRK | NYSE |
8 | ビザ | V | NYSE |
9 | JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | JPM | NYSE |
10 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | NYSE |
上位はいわゆるGAFAMなどのIT系の企業が独占している状態です。
2020年12月にテスラがS&P500に組み込まれたことで話題になりました。
S&P500の価格推移
下記チャートはS&P500の2008年ごろからの推移を示しています。
2008年1月には1460ポイントでしたが、2021年4月5日現在4055ポイントと約3倍になっています。
リーマンショックやコロナ禍の時には落ち込みがありますが、基本的には右肩上がりのチャートとなっており、米国企業の強さをあらわしています。
S&P500に投資するには
S&P500は株価指数なので直接投資することはできません。
S&P500に連動する商品(インデックスファンド)を購入する必要があります。
主には下記2つの方法があります。
・投資信託
・ETF(上場投資信託)
S&P500に連動した投資信託一覧
ファンド名 | 信託報酬 | 純資産 (億円) | 運用会社 |
---|---|---|---|
eMAXISSlim米国株式(S&P500) | 0.0968% | 3464.65 | 三菱UFJ国際投信 |
SBI・バンガード・S&P500 インデックス・ファンド | 0.0938% | 1648.86 | SBIアセットマネジメント |
iFree S&P500インデックス | 0.2475% | 229.95 | 大和アセットマネジメント |
iFreeレバレッジ S&P500 | 0.99% | 55.21 | 大和アセットマネジメント |
つみたて米国株式(S&P500) | 0.22% | 2.55 | 三菱UFJ国際投信 |
NZAM・ベータ S&P500 | 0.264% | 0.49 | 農林中金全共連アセットマネジメント |
※2021年3月時点の数値です。