本記事ではS&P500に連動する投資信託について解説していきます。
そもそも投資信託って何?という方は下記をご確認下さい。
S&P500に連動する投資信託とは?
投資信託のなかには、市場全体の動きを表す指数(インデックス)に連動した投資成果を目指す投資信託があります。
所謂、インデックスファンドですね。
目標となる指数はベンチマークと呼ばれ、日本の東証株価指数(TOPIX)や米国のダウ平均、S&P500などがあります。
指数と連動した成果を目指すため、基本的には指数を構成する銘柄とほぼ同じ比率で投資することになります。
つまり、S&P500に連動する投資信託を購入すれば、米国の代表的な500社の株式に自動的に分散投資できるということになります。
S&P500については下記参考記事もどうぞ。
S&P500に連動する投資信託一覧
大手のネット証券(楽天証券・SBI証券・松井証券)で扱っているS&P500に連動する投資信託一覧です。
ファンド名 | 純資産 (億円) | 管理費用 (%) | トータル | 楽天 証券 | SBI 証券 | 松井 証券 |
---|---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 3960 | 0.0968 | 25.01 | 〇 | 〇 | 〇 |
SBI・バンガード・ S&P500 インデックス・ファンド | 1906 | 0.0938 | 25.02 | × | 〇 | × |
iFree S&P500 インデックス | 248 | 0.2475 | 24.91 | 〇 | 〇 | 〇 |
iFreeレバレッジ S&P500 | 71 | 0.99 | 38.71 | 〇 | 〇 | 〇 |
iシェアーズ 米国株式 インデックス・ファンド | 66 | 0.4125 | 24.77 | 〇 | 〇 | 〇 |
つみたて米国株式 (S&P500) | 3.2 | 0.22 | 24.94 | 〇 | 〇 | 〇 |
S&P500 (マルチアイ搭載) | 1.6 | 0.468 | – | 〇 | 〇 | 〇 |
Smart-i S&P500 インデックス | 7.2 | 0.242 | 24.65 | 〇 | 〇 | 〇 |
NZAM・ベータ S&P500 | 0.55 | 0.264 | 24.66 | 〇 | 〇 | 〇 |
※2021年5月時点の数値です。
純資産で2強の投資信託
一覧の中で下記の7つはS&P500の値動きと同等(1倍)の投資成果を目指しているファンドになります。
6ヵ月間でのトータルリターンを見ると、それぞれ25%で大差はありません。
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・SBI・バンガード・S&P500 インデックス・ファンド
・iFree S&P500 インデックス
・iシェアーズ 米国株式 インデックス・ファンド
・つみたて米国株式(S&P500)
・Smart-i S&P500 インデックス
・NZAM・ベータ S&P500
7つのファンドの中で純資産額で他を圧倒しているのがeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とSBI・バンガード・S&P500 インデックス・ファンドです。
管理費用もとても安く設定されているのが特徴で、運用が始まってから日が浅いにもかかわらず多額の資金を集めています。
SBI・バンガード・S&P500 インデックス・ファンドの方が管理費用が安いですが、扱っている販売会社が少なく、一覧表のなかではSBI証券だけです。
難しいことを考えずS&P500の投資信託を買うなら、この2つのどちらかを購入しておけばよいでしょう。
特殊な投資信託
上記の7つのファンドと違った運用成果を目指しているのが、S&P500(マルチアイ搭載)とiFreeレバレッジS&P500です。
S&P500(マルチアイ搭載)は株式取引ではなく、株価指数先物取引にて買建または売建することで信託財産の成長を目指しているファンドになります。
市場の上昇局面では株価指数先物取引の組入比率が信託財産の純資産総額と同等になるよう買い建てつつ、下降局面では下落リスクを抑制するため組入比率の調整がされています。
上昇局面はS&P500同等の運用成果が得られ、下降局面は下落リスクを抑えられるということで上記の7つのファンドより一見良さそうです。
しかし、運用が開始されたのが2021年3月26日のため実績がまだまだありません。
コロナ以降、上昇局面が続いているので、今後の暴落時にどういう成果が出るか様子見が良いかと思います。
一方、iFreeレバレッジS&P500はS&P500の値動きの2倍程度の投資成果を目指しているファンドになります。
株式の組入総額と株価指数先物取引の買建の時価総額の合計額が、信託財産の純資産総額の2倍程度になるように調整されています。
デメリットは管理費用が0.99%と他よりも断然高いことが挙げられます。
ただ、S&P500の年平均利回りが5%前後と言われていることを考えれば、十分メリットはあります。
長期的にみればS&P500は今後も上昇していくことが予想されるので、リスクは考慮しつつも一部この投資信託に資金を入れることで、利回りを高めることが可能になります。
下記の記事では実際に私が投資している投資信託の実績についてまとめています。
ぜひご確認ください。